警告:この文書には米国の安全保証に必要欠くべからざる情報が含まれている。従って、MJ−12クリアランス・レベルを
所有する者以外の取り扱いを厳しく禁ず。 手書き、機械などでの複製行為は一切禁止する。


                            機   密
               [ドゥワイト・アイゼンハワ−次期大統領宛]


項目:次期大統領アイゼンハワー宛の予備的概況説明書
書類作成:1952年11月18日
説明士官:ロスコ−・H・ヒレンカーター提督(MJ−1)

この文書は、あくまで事前に参考にして頂くために作成された。以後続く作戦概要は、予備説明ととらえて頂きたい。


MJ-12は極秘調査開発・情報作戦であり、米国大統領のみに責任を負うものとする。
この作戦は1947/9/24日、トルーマン大統領の厳密行政指令に基づき設置された MJ-12委員会の指揮下で実行されている。
MJ-12委員会のメンバーは次のとおりである。
:ロスコ−・H・ヒレンケッタ−将軍/CIA長官
:ヴァネバ−・ブッシュ博士/米軍統合研究開発会議議長
:ジェ−ムス・V・フォレスタル長官/国防長官
:ネイサン・F・トワイニング将軍/空軍大将
:ホイト・S・ヴァンデンバ−グ将軍/幕僚長,CIA副長官
:デトレフ・ブロンク博士/ブルックヘブン国立研究所科学諮問委員会長
:ジェロ−ム・ハンセイカ−博士/国立航空諮問委員会委員長
:シドニ−・W・サワ−ズ氏/NSA会議秘書官
:ドナルド・メンゼル博士/ハ−バ−ド大学天文台長
:ロバ−ト・M・モンタギュ−将軍/海軍大将
:ロイド・V・バ−クナ−博士/ブルックヘブン国立研究所理事 
:ゴ−ドン・グレイ氏/・・・・
1949年5月22日フォレスタル国防長官の死去によって、翌1950年8月1日まで、彼の席は空席であったが、
以後、ウォ−タ−・スミス将軍が代わって常任委員に任命された。

1947/6/24、一人の民間パイロットがワシントン集のカスケード山脈の上空を飛行中に9機の皿型の物体が編隊をくみ、
非常に高速で飛んでいるのを目撃した。
これが、このような目撃例の最初というわけではないがマスコミで大きく取り上げられてのはこの事件である。
この後似たようなな物体を目撃したという報告が何百件も寄せられている。
そのうちのほとんどが民間、軍を問わず極めて信頼の置ける人々からの情報であった。結果、国防上の理由により、
軍の諸機関がUFOがどこからどういう目的で飛んできているのかを調査し始めた。
群は多くの目撃者の取材や、航空機でのUFO追跡を行うなど円盤事件の解決に努めたがすべての努力が失敗に終わり、
一般市民の反応はヒステリックなものに近くなってきている。
それに反してこれらの物体についてはほとんど解明されていなかった。
しかし、ある牧場主からロズウェル陸軍航空基地(現:ウォーカーフィールド基地)の北西75マイルあたりの地点で
この物体が一機墜落したという通報により事態は進展をみた。
1947/7/7、科学分析のためこの物体を回収する極秘作戦が開始された。
この回収作戦中飛行機による偵部隊が人間に似た4つの小さな生物の死体を発見した。
それらの死体は落下した場所から2マイルはなれた場所で落下していた。
4つ死体は死後一週間ほど経過しており、そのため腐敗し、野生動物に食われるなど著しく損傷していた。
これらの死体は特別な科学調査のため移送された。また、UFOの残骸も何箇所かに分散した。
この事件に関与した市民や軍隊関係者には秘密にすることを誓わせ、
マスコミは、この残骸は気象観測用の気球が墜落したと偽の情報を公表した。
UFOの残骸は大統領の直令により、トワイニング将軍とブッシュ博士をはじめとする科学者により分析された。
1947/9/19日に結果がまとまり、このUFOは短距離飛行用の偵察専用機と推定された。
この結果は、主に機体の大きさに基づいたものであり、明らかに確定できる証拠品は不足している。
似たような分析がクライブ博士を中心として四つの死体にも行われた。
これらの死体は人間に似ているが遺伝子学的にも生物学的な進化の過程も
地球上の人間とは完全に異なっている。
そしてブロンク博士のチームは地球外生命体、または、"EBEs"と呼ぶことにしている。
このような飛行体が地球所のいかなる国にも存在しないという事実がはっきりし、
科学者たちの興味はEBEがどこからどのように来ているのかということに集まった。
火星はその可能性ありとして残された。
ほかの太陽系から来たというメンゼル博士をはじめとしるメンバーの意見もある。
破片の中にはたくさんの文字らしいものが書かれていることが多数発見されたが、
さまざまな方法の解析の苦労はむなしく不成功に終わっている。
同時にUFOの材質・推進原理・動力源を使用しているかも特定できなかった。
調査が難航したのは、この残骸からは推進装置らしいものがまったく見つからなかったからだ。
こうしたUFOに関する情報をできる限り収集するために1947/12、米国軍基地で "プロジェクトサイン"が結成された。
秘密を厳守するためにプロジェクトサインとMJ-12の間をとりもつ人員は空軍物資部の2人に限定された。
彼らの使命は経路に従い情報交換することである。
1948/12、プロジェクトサインはプロジェクトグラッジへと発展、改称した。
この作戦は今ブルーブックという暗号名のもとで実行されている。
このブルーブックのメンバーは、空軍の将校がこの任にあたっている。
1950/12/6、おそらく同じ星から来たと思われるUFOが長時間飛行した後、
メキシコ国境に近いテキサ州エルインディオゲレーロ地方に高速で墜落した。
捜索隊が駆けつけたときには、物体の残った破片もほとんどが炎に包まれ、灰になっていた。
さらに今年の5月初めから秋にかけ、UFOの活動が活発になっているが、新たな解決策は今のところない。
したがって、国際的なテクノロジーからいっても、一般の大衆のパニックを防ぐ意味からいっても
以上の事実は絶対に秘密にしておくべきである。
MJ-12委員会は新しく世代が変わり、大統領が交代してもこの秘密はこのまま受け継ぐべきものと考える。

万一、この状況、この現実を大衆に公表せざる得ないという事態に備え、 "非事態計画"を考えておかなくてはならない。
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