体験談V心霊の世界
FILE 295【午前零時のチャイム】 

震災後、自らも被災しながらその地に残り
助け合いながら強く生きている方から
とある相談を受けた時に起きた出来事です。


長い道のりを一人で迷いながら来られたとのことで
相談室のチャイムが押されたのはすでに夜の9時をまわっておりました

話を始めてつかの間、私とその方と二人の声が静かに響くだけの空間


様々な質問の受け答えの中で、その方が経験した出来事と
縁のあった亡き方々のお話をされた瞬間から空気が変わりました。
心の繋がりには、物質世界のそれらも含め時間も距離も意味を成しません。
一瞬で通じてしまうのが心霊の世界なのです


突然周囲の気が激変し、
そう言う時の私は無意識ではありますが視野が切り替わります
いうなればそう言うモードに入ってしまいます
肉眼で存在する目の前の人を見ていますが
同時に意識で360度見ている状態に入ってしまいます。
この意識の時は、つまりそちらの世界とこの世の繋がりが目の前で開いた瞬間に
肉体の私の五感という感覚器官から、霊体で視る視野に切り替わる瞬間で
この時私が視ているのは、あらゆる姿で現れる霊であったり思念であったりします。
人の形もあればエネルギーのようなもんどあったり球体もあれば
糸のような蛇のようなものであったり、人の形そのままの影であったり
首だけ、腕だけ、足だけのこともあれば圧力をかけてくる事もあるのです。
姿を現せないまでも口で息を吹きかけるように風をふっと送る霊もいます。


正直それらには慣れていますので、本来特別取り立てる事はあまりしないのですが
この時はそうも言えない状況が生まれ始めていたのです。


目の前の相談者さまがご先祖さまや亡き方々の話を始めてから
間髪入れずに現れ始めたご霊さまは、相談室の中には素直に入れない状態で
入りたいのに一瞬入ろうとし弾かれるように出て行く、その繰り返しが始まり
右も左も上も下も、少しずつその数が増えていきました。

なんでこんなに一気に訪れるのか・・・
相談者さまが東北から来られたと言えば答えになりますね。


一緒に来られながらも入りにくい状態のなかで何度も強い訴えとなり
同様の思いがここぞとばかりに一気に四方を取り囲む状態になってしまったのです。


そして当然その状態ですので、気温が落ちます
相談者さまは話をしながら、「なんだか寒気がしますね」と腕をさする仕草・・・


次の瞬間、それまでぐわんぐわん出入りしようと壁や窓から一瞬顔や姿を
周りブランコのように繰り返し一瞬一瞬見せていた多数の霊が
一気に退くように静まり返ったのです・・・







  【 ポンポーン 】

突然相談室のチャイムが鳴り響きました




相談者さんと二人同時に壁の時計に眼が行きました

  
  “12時ジャスト”



「こんな時間に誰か来るのですか?」 と相談者さんが言い終えた瞬間


ピンポーン

ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン
ガガ〜ゴ〜
ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン
ガガ〜ゴ〜
ピーーーーーーー
ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン
ピンポーンピンポーン
ガガ〜ゴ〜ンポーン
ピンポーンピンポーン
ピンポーンンポーン
ピンポーン
ガガ〜ゴ〜ピンポーンピンポーン





夜中に鳴り響くチャイムは真によく響くもので!
半端ない連打と
ありえない壊れたような金属音や異音


相談者さんは目が点になってしまい固まったまま

すさまじい呼び鈴連打のなか、私は2階の相談室から階段をおり
入り口まで行くとお決まりのように鳴り止み・・・・




ドアを開けると
当然ですが^^;
深夜の暗闇が広がるだけで姿などあるはずも無く・・・・




その後、なぜそうなったのかを全てお伝えし、今後すべき事も伝授し
それら全てにご本人は深く納得をしておりました。
ここで伝えねば、もう伝えることは出来ないとなれば
あらゆる手段を講じるのが普通です^^)
そしてそれを明確に肉体で生きる人に伝えるには
ありない事を見せるしかないのも、よく分かりますよね。




相談者さんにしてみたら、本当に恐怖の出来事だったと思います。
しかし、これは本当に大きな経験であり
ゆえに無駄にしてはいけない最大のチャンスでもあると言うことです。


全てを終えたのは深夜2時近く



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
さて、
相談者さまが帰られた後
深夜3時過ぎ、携帯に電話が入っていました。
翌朝お話する事になったのですが
その電話の方のお住まいが
前夜の相談者さまと同じ東北の同県同市の方だったのです。
深夜出れなかった事をお詫びしながらお話を聞くと
前夜そちらの場所ですさまじい怪奇現象が一晩中起きていたそうで
近隣住人も含め大騒ぎになっており、ネットで調べて電話を下さったとの事。



繋がるときとはこう言うもので
ちゃんと流れているのですね^^)











合掌  浄霊師 神島千尋