体験談V心霊の世界
FILE 276【穴ふたつの返り】 

私は基本的に相談者さまと、何度もお会いする事はいたしません
あくまで基本的にです、もちろんご依頼には応えますが、
自分で決めなければならないことまで霊能者や浄霊師任せになる事を避けるためです

これはまた敵を作りかねませんがあえて書いておきます。
心霊の世界では依存させる事で安定収入を得ようとするケースが多いのです
なぜこんな話しをあえて書かなければならないのか・・・・・

私は心霊の世界に身を置きながらも、浄霊師としてある目的の為に動いております
明確に一つの「想い」を持ち浄霊師としての契約を貫く日々とでもいいましょうか。
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あるおばあさんがいます。
年はもうすぐ九十。
スーパーおばあちゃんとでもいいましょうか
肌つやもよく、自分ですべてをこなし、元気にもりもり食べご近所も歩き回る

そんなおばあちゃんとお会いしたのがちょうど3年前。


どうにも不安と自分のやってきた事が良くなかったのかと言う
自責の念に駆られてしまっているような状態でした

その後、このおばあちゃんは元気を取り戻し
車まで運転するほどお元気過ぎるのですが^^;
定期的に予約を入れてくださるのです。
このおばあちゃんに関しては、必ずお会いする事にしております。

あんたの顔を見ると安心なんだ^^!と毎回ぱちりとしたお目目で(笑)おっしゃるので
こちらも楽しい時間を頂けることに感謝なのです。
相談と言いながら、いつも世間話しかしません^^)

でもそれで良いのです、このおばあちゃんの場合、それが心の浄化なのですね。


しかし、このおばあちゃんには、毎日忍び寄る影があるのです
影と言うとちょっと失礼にあんりますが、ご近所のお茶のみ仲間の一人が
顔を見るなりこんなことを口にするのだそうです

「呪われているよ、あんた、先祖の呪いだなこれは」
そして、自分はお祓いが出来るのでやってあげる、と会うたびにいわれるそうで
ついには電話までかけてきて、明日やってあげるからと名鈴家に来るようになどと
再三言われ・・・ノイローゼ状態になる事も・・・・


はあ^^;  と、 ため息が出そうな話なのです。

人に呪いの話しをし、くりかえし言葉を送り続け、不安にさせて場所指定までして
お祓いに持ち込む・・・・積極的なのは良いですが、していることは人に恐怖を与え苦を感じさせる
これって、生きている方の霊的なマイナスの影響、つまり霊障ですよね。

人の思いはそのまま相手に届きます、その届き方の中でマイナス波動は刺さるように飛んでいく。
つまり、心に不安の言霊をどんどん流し込んでいるわけで
救っているのではなく、元々無かった影響を生み出している事になります。

結果、おばあちゃんは毎日仏飯やご馳走と言えるお供物を献じ香を焚いていた行為そのののが
間違っていて、先祖が長年怒り狂い呪いになってしまったのではないかとさえ感じはじめ
塞ぎ込むようにさえなり、たまたま紙面で見たことのある私を思い出し
その家の息子さん(と言ってもすでに高齢と言える年齢)から依頼を受けたのが最初。


確かにご先祖さまの訴えは強うございましたが、それを呪いと言うなら
日本中のすべての家が呪われていると言って過言ではなくなります。
捉え方を一つ間違えると、まったく違う方向にとんでもないズレとして突き進む事になります。
筋とは、通せばそのまま輪になり治まるもので、
一見目の前の出来事と関係ないような行いでも、それが即直結している根本である事が多いものです。

私が行く前に、別の方が何人もお祓いに行っており
言われた事として共通しているのが「先祖供養」でした。
それは確かに大切です、しかし先祖代々の霊位を中央に
ずらりと並ぶ故人さまの位牌や遺影

もちろん大切な供養です、ご先祖様あって今の私達です。

しかし、本筋を通し繋がっていなければ、思いは届きませんし
そちらの流れもシャットアウトされていてこちらには届きません。

どうすれば繋げる事が出来るのか、その繋がりを絶たずに継続するにはどうすればよいのか
まったく知らないのです。
悪霊怨霊の話しは沢山するのに
どうしてそういう大切なことをしっかりお伝えしないのか・・・・
心霊の世界に身を置く方々に問うてみたいです。


その家、その一族、その地の流れにより
つなげ方や、継続の方法は様々です。
それらをそのご家族様の流れに沿ってお教えすることが大切と感じます。
例えば、その家にはその家の信仰があります。
それは代々受け継がれ今に至るなら、それに沿うのも筋です。


さて、おばあちゃんにはすべてお伝えし、おばあちゃん個人のお話もずばずば話しました
苦笑いしておりましたが、その後顔みるだけでありがたいとまでおっしゃってくださる事に感謝しつつ
先日木彫りのお守りを差し上げましたら喜んでくださり
いつも持ち歩いてくださっているとか^^)


で、最近会ったとき、おばあちゃんがまた言われたという事を話してくださいました。
「顔の横から手が出ているよ」と言われたそうです

あっはっはっは!と私、大笑いしてしまいました、
おばあちゃんも口を押さえながら笑えるほど元気で安心。

だっておばあちゃん
毎日元気に歩き
ドライブ大好きで
もりもり食べて
お友達も沢山いて
頭の上まで手をあげての合掌がかわいくて
こんな田舎のおじさんの私の顔など見にきてくれて
楽しい人生のあれこれをお話くださり
それでいて失礼ないかい?と気も使ってくださる。

どこに祓うほどの霊的な影響があるのでしょうか?
これ以上元気になったらそれこそ問題かも^^)  

視えるから話す、これほど無責任な事は無い
自らが不安で話すのと、相手に伝えることはまったく違います。
相手にマイナスな影響を話すなら、最後まで責任を持つ
さもなくば穴二つ。

解決できないなら話すな
これ鉄則。

亡き想いは誠心誠意繋げる事で往々にして通ります
しかし人の作り出す霊障は、作り出す側が意識していない分
生霊と同じで本当に厄介なのです。
何度も何度も繰り返し呪がかかり、季節が巡るように負のリズムに飲まれるケースが多々。
その呪縛をスパっと解かない限り心に絡まった糸はいつまでもぬぐえず
長い人生の中で大きく方向を右に左に揺らされていく事にもなりかねません。

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もうそろそろ本当の心に戻る時期がきました
尽くすところまで尽くした今
頂いたままではどうなるか誰もが知っているはずなのに
視えないから返さない・・・
その結果が負であるとこれほどまで見せられている現代

私一人ではどうにも動かせないからこそ
深い底に沈み見えなくなった心の光を少しでも感じることで
それだけで繋がる良き流れを多くの方に体感して欲しいと動いております。

信仰とか宗教とか正直どうでも良いです
もともと人にそれらは必要もありません。
もし、それにより忘れそうな大切な事をしっかり心に刻めるなら
信仰はその人にとって大切な信心となりますし
それぞれがそれぞれの環境の中で出来る精一杯に光を視る事ができるなら
宗教も集団も大きなつながりとして本当に大切な流れとなるでしょう。

否定も肯定もするつもりはありません
ただ、一つ言えるのはそれら団体に所属している方々の相談者もまた多いと言う事実。
幸せですと話しながら不満やストレスが話しの中で止らず出てくるとき
そこに方向性も感謝も存在していないとなってしまいます。

どうしてそこに入信したのですか?と聞くと
幸せになりたいしご利益が大きいと言われたと言う返答に
・・・なにか悲しさすら感じます。


新しい時代に一つステップアップする時、なのだと感じます。
原点に戻る事と新しい流れは一つのバランスなら
人以外の存在を敬う事に重きをおく視点が
全ての解決の糸口の一つと感じます。




合掌 浄霊師 神島千尋