FILE 91風花】
いつものようにコーヒーを飲み

いつものように話をしたのは

ちょうど1年前の昨日
本当に寒い3日間だった
手に握っていた携帯画面には私への未送信メール
本当につらい3日間だった
どうにもならず気がつくと神島さんに電話をしていた

 あなたが全てを仕切りなさい
 そしてすべて終わったら
一人で泣きなさい


 」

友人の夢枕に立ち
会いたがった妻に姿を見せ
深夜私の手を握りに来た
腕が痺れ固まってしまうほど強くつかんだ手に涙が止まらなかった。

晴れ空に雪が舞う寒い3日間だった

あれから1年
今日彼のティーカップにお茶を入れた。

「もらい泣き」の完成を楽しみにしていた
本当ならもうすぐ25回目の春



今死を考えている人がいるならはっきり言う、やめなさい
死ねば楽になると思うのは間違いです、救われません
そして誰にも迷惑をかけないと思うでしょうが
あなたを心配する周りへの悲しみが深すぎます