体験談V 心霊の世界
FILE 260【憑依】 
猛暑の最中、
とある女性から電話を頂いた

「とにかく来てほしい」 とのことで
すでに深夜ではあったが、高速を飛ばしうかがう。

様々な事情ゆえ、その地区の手前の空き地を指定され
そこに車を止め、迎えの車に乗るように指定されていたので
そこを探し、空き地に入るとすでに迎えの車が待っていた。

その車中で、数珠や袈裟など全てはずすし
着いたら早歩きで家に入るように指示される・・・・


写真は本文とは、関係ありません




こういう依頼は少なくない。
様々な事情に対応しなくてはならないお仕事ですので
時には本当に驚くような依頼もあります。

ちょっと話それますが、以前こういう依頼がありました。
「お祓い師さんらしい格好で来てください」と。
現地に行くと、もうね^^;、何と言いますか
凄いのですよ、土地の流れがめちゃくちゃでして・・・
何をしたのですか?と聞くと、それまでの経緯をお話くださいましたが・・・
これがまた凄い話でして・・・・まあ詳細は端折りますが
はじめはご近所さん含めて数件でその地の浄化をしたようですが
そのうちの一軒が、個人的に家のお祓いを別の日に頼んだとのこと。
それを聞いた別の家が自分のところもそうしようと、
有名な霊能者を呼んだ事から、その他の家々もそれぞれのツテで
様々なお祓い師を呼び始めたのです。
ようするにお祓い合戦が勃発していたようです。
本来の目的を完全に離れ、自分のところに来てくれたお祓い師さんが
いかに凄いかと言う方向に・・・・・・

で、結果的にどうなったかというと^^;

とある一軒は、土地の浄化と称し、
言われるがまま井戸を掘り返しお祓い、その後埋め戻す
屋敷神様を新しく立て直し
家を建て直し
さらには夫婦それぞれの実家まで手を入れ始め
総額数千万のお金が飛んでいました。

【ビジネスとするならこれほどありがたい相談者さんはいない】はずです。
だから手放したくないのです

誰が?

お祓い師側がね。

結局どうなるかと言うと
頼まれてもいないのに、お祓い師か電話をかけ、
お告げがあったとして、新しい定期的なお祓いや、新しい負の影響を話し
お祓いしなければ大変な事になる、ほかの人では無理です。

そう言われていたそうです、実話です。

夫婦家族ばらばらとなり、
旦那さん自身、原因不明の病で体重激減
自ら動く事もままならない状態になっているのが現状です。


〜話は戻ります・・・
深夜その家に入ると、ひとりの男性がいました。
普通に会話し、礼儀もあり、これといって問題はありませんでした。
ただひとつ違うのは、呼吸・・・
その方の負が肉体ではどこに現れているのかまず探ります。

胸の苦しさと締め付けられるような痛み・・・

「なるほど、胸が苦しいのですね、この部分が」(左胸中央寄りの部分的なライン限定)
の問いに

「はい、もう20年以上苦しく、病院での検査では原因は分からないのです」

見渡すと神様仏様が祀られていることから、様々なところへ祈願を依頼し
心霊に携わる多数の方との縁もあちこちに見て取れました。

暴れることは承知しておりましたので、その前にその方の心に
しっかり残さなければならない言葉をゆっくりと時間をかけて
何度も何度も意識が持っていかれそうになるその方を
その都度引き戻し、しっかりお伝えしました。


不動を召喚し浄化を始める

すでに動きは本人の意ではなく、首が左右に大きく震えだす

真言と同時にばたばた動きだし、倒れこむち同時に全身が硬直痙攣。
その後、突然起き上がるとちょんと座り
その本体が現れる。
完全に支配されている状態であり、その動物ままの姿と動きとなる。
奇声を発しながら、手で口を造り私に襲い掛かる。
何度も何度も噛みつこうと飛び掛る。

この状態が、日常、特に夜になると繰り返される為
周囲の家々に知られないようにと、ご家族さまは気を使っていたのです。

ここまで支配されるには理由がある。
その理由は誰より本人が知っているのです
それを許してもらう為にしなければならないことを伝え本人の言葉で約束させる

それをもってしても許さない怨念
これは当然と言えます、その一言で終わる話ではないのです。

その攻防を繰り返す。

そして静寂が戻る。


全てを書くわけにはいきませんが、凄く体が軽くこれまでになく楽であると
うれしそうにお話くださいましたが・・・・
実は個々からが始まりである事を忘れてはならないのです。

しなければならない事はこの方にとっては
人生の中で一番避けたい出来事であり、
これまではそれを忘れる為の日々であったといって過言ではないのです。
それにひとつの区切りをつけなければ
日常生活もまま成らない苦しみが今生続きかねないのですから。

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前にも書きましたが
神仏さまを家にお迎えするなら、
しっかりと日々しなければならない事を
学ばせていただくことが大切です。

迎えたまま、都合の良い時だけ手を合わせて
後は知らん顔では、都合が良すぎます。
都合が良いで済むなら問題はないですが
なんでこんな事になったのか
なんて不運なんだ・・・と思う出来事が
実は気がつく為の事由である事に気がつくと
不運な出来事が

ありがたい出来事として感じられる事も多々ございます^^)


そんな心の持ち主は
そもそも、不運が寄って来なくなるものです。





合掌 浄霊師 神島千尋