体験談V 心霊の世界
FILE 251【トンネル~前編】 
さて、今回はあるトンネルから始まる一夜のお話。

関西での浄霊を終えて、次の浄霊依頼先へ向かうなか
急遽別件のお話がまとまり、移動中に関西で有名な霊能者さん達の取材に
同行する事になったのです。

昼間一ケ所、食事を入れた後、某有名トンネルへ向かったのです。
深夜ナビを頼りにトンネルに向かっていたのですが
いよいよそのトンネルがある山の麓まで来た時
自転車に乗った小学生と思われる少年達が一生懸命
狭い田舎道、列をなして走っておりました。
こちらのライトに照らされ、端によってくれましたが
狭い道ですのでスレスレで追い越したのです。

そのまま山道に入り、
すれ違いも難しい狭いカーブばかりの山道を
ナビに従い進んでおりますと・・・・・
ナビを見ていた女性霊能者さんが
「あれ?・・・お寺がありますね」と言うのです。
トンネルを目指していたはずのルートが、
いつの間にかお寺に向かっていたのです。
その方向にトンネルがあるのだろうと、
あまり気にもせずに山道から指示通り
右へ入ると突然目の前に灯篭が。

ナビのさすお寺はまだまだかなり先なのですが・・・
よく見るとどうもお寺ではなく神社のようでした。

あとで寄ってみましょうという事で通過したものの、
すぐにおかしい事に気がつきました。

この先お寺で道はそこで終わっているのです。

外れた山道の先にトンネルがあるのではないかという事で
強引にUターンして神社前まで戻ると、
麓で追い越した少年達が追いついたのです。
こんな深夜に山中にくる目的は一つしかないですね^^

後部座席に乗っていた私は窓を開け
「トンネル行くの?」と聞くと
「はい、度胸試しです・・・」と4,5人の少年達
じゃ後で合うかもね^^と言い残し車で山道に戻る。

そこから程なく目的のトンネルに着いたのですが
それこそ殆ど同時期に少年達も着いたのです^^。 
霊能者さんたちは懐中電灯や撮影機器の準備をしているなか
私は少年達の後について、トンネルに向かったのです。
車からトンネルまで20メートルほど。

きっと少年達はビビっている頃だなと、トンネル正面に着いたのですが・・・

少年達、どこにもいないのです。

不思議なのですが、少年達がトンネルに入ってから
一切の物音が聞こえないのです。
数人の人が自転車でトンネルを通ればそれなりに
響くと思うのですが、一切何も聞こえないのです。
準備を終えて入り口まで来た霊能者さんたちたちも
少年達がいない事を驚き、ナビで調べてくれましたが
曰く、トンネルを抜けた先はそのまま山中で民家は無いとのこと。

とは言え、まあ自転車の旅(小・中学生が^^;こんな夜中に?)の
途中かもしれませんしね・・・。

トンネル入り口での一枚


さて、私はデジカメの動画モードでトンネルに入り一度通過してみました。
関西屈指の女性霊能者さんが私の後ろにいたのですが
私はカメラを持つ腕を引っ張られまして画面がブレますが
浄霊師の腕を物理的に引っ張るくらいですからその訴えの強さが分かります。

その時の様子は  こちら>>>  でアップしています
(雰囲気は分かると思います、霊が映っている訳ではありませんのであしからず^^
霊が私の腕を引っ張った瞬間カメラがブレますのでその辺りを見ていただければと思います。)

さて、一度引き返す事にしたのですが、戻り始めた時、それまでいた
トンネルの淵にたたずむ女性に気がつき、しばらく振り向いたまま
その動きを見つめていたのです。
淵から淵に移動しトンネルの中を伺うように覗き込んでいるのです。
ですが決して入ってこないのです、と言うより入れないようなのです。

その時隣にいた女性霊能者さんはトンネルの壁面に手を当て
別の霊を感じていました、との時の写真がこれです。

勘が鋭い方ならその手の先に現れている姿が分かると思います。

さてトンネルを後にした取材班はその後暗黙の了解のもと
ナビの導きにしたがい、一度引き返したわき道に入って行きます。

灯篭の手前で車を止めるや否や、黒い服の男性の霊が出迎えるように車の斜め前に現れました。
「あら^^」と言うと、
「いますね」と霊能者さんたち。

通常、霊を視ても他の方は分からないという中で行動する事が多いので
殆どそこにいる霊の説明はしないというのを常にしているのですが
霊を視て、「そこにいる」 「あ、ほんとだ」 と言う会話が成り立つ事が新鮮と言いますか
なんだかか不思議な感覚でした^^)

この霊能者さんとは何年か前に、軽井沢大橋などにも一緒に行った事がありますがそのときも
同じような流れを感じた事を思い出しました。


さて、そこは神社だったのですが、神楽や舞でもできそうな形式となっていました。
そこにあげかれていたのは、戦国時代の悲惨な出来事や戦争の悲劇をそのまま描いたものでした。
言葉にはしませんが、悲惨なシーンがそのままありありと描かれていたのです。

その時、私は周囲の異変を感じました。
山の斜面を切り開いて作られた境内で、出入り口以外、斜面なのです、つまりそのまま山です。
出入り口は斜面を階段にしています。
その正面の階段入り口から何かを擦るような音がするのです、はっきりと。

何か聞こえません? と皆さんに問いかけましたが誰一人返答なく・・・
静寂の中ではっきりと近付いてくる音。

ザッザッ ザッザッ ザッザッ ザッザッ

まるで大勢が整列して歩いている足音のように・・・





後半に続く >>>





合掌 浄霊師 神島千尋