体験談V 心霊の世界
FILE 236【苦には苦を】 
とある相談者さま(以後Aさん)には、家族ぐるみで親しくしている友人家族(以後B家)がいました。
互いの家族同士で行き来したり食事会をひらいたり一緒に旅行に行くなど
家もご近所と言うこともあって家族同士良いお付き合いをしていたそうです。

あるときAさんの家で食事会をした後、飲み物を飲みながらくつろいでいると
B家の奥さんが自分が霊感のある事を話しだし、自分が見える事を話始めたそうです。
Aさん家族も好きな分野だったそうで、興味深々B家奥さんの霊視に耳を傾けていたそうです。

その後、機会あるたびにB家奥様のお話は深みを増し、はじめは参考になる事も多かったのですが
いつしか、A家の先祖さんの話におよび、過去してきた過ちや罪、現在住んでいる土地にその昔
居た方の不運やAさん家族それぞれに憑いていると言う複数の霊体の話にまで及んで来て
A家の中には沢山の霊が右往左往しており、これまでB家奥様も来るたびに不調になっていたそうで
非業の死を遂げた複数の霊を祓わなければAさん一家は大変な事になる話にまで及び
Aさん一家は恐怖におののき、皆が会うのが怖い、できればもう会いたくないと言う気持ちにまでなっており
何より家にいるのが嫌になってしまっているとのこと。
そうは言ってもせっかく購入した念願のマイホームを売ってしまう訳にもいかず困りはて
神島千尋が伺う事になったのです。

後半に続く
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さてちょっと別件ですが
丁寧なお手紙を頂きましたのでちょっとご紹介(本文とは関係ございません)

前略
先日はお忙しいなか、来ていただきまして
ありがとうございました。
主人と私、どうしたら良いのか
何処へどう進んでいったら良いのか・・・
迷子のようになっていました。
思い切って相談して本当に良かったと思います。
仕事(会社)の事が一番心配でしたが・・・〜
(個人的部分ですので中略)・・・〜などなど
自分のまわりの心配事がありましたが
すべて同じ流れの中にあると
今回の御相談をして良くわかりました。
母も大変貴重な体験をしたと言っておりました。
自分の意志ではないのに急に涙が溢れ、
しかも子供のように泣き声を出してしまった事、
母本人が一番びっくりしていました。
私をはじめ主人、父母ともに仏様への感謝の気持ちを
日々忘れぬよう手を合わせてまいります。
気持ちが落ち着いてくる感じが、子供の頃の母の背中に背負われているような
心地よい感覚が少しずつ少しずつ感じられます 本当にありがとうございました

最後に青いペンで一輪の綺麗な花が描かれています、この方の心がそこに入っていますね^^
ありがたいな〜と感じつつ、筆不精ゆえメールかお電話でのお返事になる事が多々あり
申し訳なくおもいつつ^^;
感謝感謝なのです。

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さて前半の続き
Aさん一家の話に戻ります

B家奥様の一連の霊的なお話には全てつながりがあり
ストーリーとしてはつじつまが合っておりました。
それがその通りで本当とするなら、一本の映画が出来そうなほどです。

要するに、つじつまが合いすぎているのです。

その家で私が感じたのは、その地域の大きな流れとしては、プラスかマイナスかの選択しかないなら
マイナス傾向になるのは確かでしたが、それは別に特別ではなく
どこの地に行っても、陰に傾向する地は存在します。
逆にいうならバランスとしてなければ地球上の地の流れは生まれない事になってしまいますので
マイナスイコール悪いと言う解釈にはなりません、あしからず。
要は今そこに居る方が、その場をお借りして居させていただいている訳ですから
それが有情であれ無情であれ、しなければならない事は怠れば流れが滞るは当然の事です。
過去そのお話は何度かしているので省略しますが
この家族に苦を生んだのは、B家奥様の言葉そのものです。

霊をどう言うかたちであれ、認識できる感覚を持つ人は、それぞれ独自の解釈をする事があります。
一番簡単な方法は、霊感があると言う方に、霊って何?と聞けばよく分かります。
本当にそれを理解している感覚の持ち主なら、しっかり納得のいく、説明が出来るものです。
そもそも成仏していない霊を霊として捉えている方の場合、
霊の話をする時怖いイメージの残る話で終わります。
逆に言うと見ているのではなくイメージである事が多いです。

そして対処方法を言わない事から、結局恐怖しか残らない構図になるのです。
Aさん一家がそうであるように。
霊が見えない方にとって、見える方の話は頭の中でイメージするしかないのです。
あなたには霊が憑いている、と言われれば誰でも良い気はしません。
話だけ話しあとは知らないと言うのは、人に恐怖を与えているのですから
心に苦しみを植えつけていると同じ事になります。

行いに応じた結果の中で物事は進んでいきます
人に苦を与える結果は苦でしか戻ってきません。

先日もお会いした女の子もそうでした、自分のアパートに複数の霊が居るといわれ
結局アパートに帰れなくなり、あちこち泊まり歩く生活です。

視えるから何でも言えば良いでは済まない事も沢山ございます。
心霊の仕事に携えある方は皆さんそうと思いますが
どう伝えるべきかで常に考慮し期を使います。
最後まで言えない事も多々あるのです。

結果的にAさん一家に霊は憑いておらず、家の浄化と流れに作り方をしっかり伝授してまいりました。
それが証拠に、Aさん一家は結局家を購入してからこれと言って不運もなければ
皆元気で何事もなく過ごしてきたのです。
唯一の負の流れが、一人の言葉による恐怖の暗示に家族が呑まれてしまった結果でした。
そんな家族の発する波動が地のマイナス要素を負に変えて引き寄せてしまう家の流れを
作ってしまっていました。


浄化したものの中で、一番大変だった残留思念が誰のものであったかは言うまでもありません。
ですが、それはAさん一家にも話はしておりません。
(なお今回は設定を変えて書いていますので、これにて知られることの心配もございません^^)

知ってか知らずか、それからのB家奥様は、霊に関する話はしなくなったそうです。



合掌 

浄霊師 神島千尋