体験談V 心霊の世界
FILE 180【虐待】 

日々多くのメールをいただきます。
ある時頂いたメールの中に、どうしてもすぐにお話をしたいので電話させてください
と言う内容のものがありました。
送信時間は深夜で、私がメールチェックしたのは翌朝の事
だいぶ時間が経っているが今でも良ければどうぞと番号を記し返信しました。
電話が来たのは半日ほど経ったお昼過ぎでした。

電話してきたのは女の子でした
小さな声で緊張しているのが電話越しでも伝わってきます。
良いお天気ですね^^と和ませようと話すと、雲ってます・・・(あらら
聞くと、日帰りでは行けないほど遠方に住んでいる子でした。

「神島千尋さんはお酒好きですか?」突然聞かれました
「多少は飲む事もありますけど、基本的に好きではありませんよ」と答えると
お酒なんか大っ嫌い!と、小さな声の中にも強い怒りがありました。
この女の子にはまだ小さな従兄弟がおり、いつも怒られ殴られているそうです。
めそめそするとさらに殴られ、泣くとさらに叩かれる
彼女の目には、その両親が鬼に見えていました。
普段でも鬼なのに、お酒を飲むとさらに恐い鬼になるのだそうです。

どうにかしてあげたいが、自分にはどうしてあげる事もできず心を痛めていたのです

自分の行いには必ずそれに応じた結果が出ます、必ずです。
誰が何を言おうとどう言う理屈をつけようと、行いに応じた結果は巡ってきます。
自分がしている事を自分の中でどんなに正当化しても、結果は正確に現れます。
ですがそれを説明して分かってもらうには2つ足りません
、穏やかで安定した長い時間と心の準備、そして何よりまだ彼女は幼すぎました。
出来るだけ分かりやすく、様々な例に例えて電話で色々とお話しました

私が彼女に言えたのはただ一言
「あなたがお会いする時しっかりその子を抱きしめてあげてください」と。

人は言葉を言葉通りに受け取ろうとします。
抱きしめると言うと正面から抱き寄せるイメージを抱きますが
心で抱きしめてあげるのも同じことです。
おんぶも抱きしめていると同じなのです。

「あなたの優しい気持ちをいつまでも大切にね」と電話を切りました

どうかその子が優しさに包まれますようにと祈りながら。
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何年か前のちょうど今頃の季節
ある所に住む幼い子供が言いました。
「お父さんの作る料理はとてもおいしい、だからお父さんが大好き」
そのお父さんは後に児童虐待で逮捕されました。
その子供は体中青あざだらけで、顔の傷が発覚の原因でした。
それでも子供はお父さんが大好きと言いました

子供の言葉の中に、その幼い子供のその言葉の中に
どれほどの魂が宿っているかを考えた事がありますか?
どれほどの思いが宿っているか感じた事がありますか?
その子供は心の全てをその言葉に宿し発しています。
そして、その言魂を
どれほど多くのご霊さまが包み後押しをして届けているか
知るべきです。