体験談V 心霊の世界
FILE 168【鬼病】 
相談者とのメールの中で剣の話がでまして
武士の話に触れたのですが、以前も書きましたがもののふと言えば太刀

刀には神が宿るとし武士は刀をとても大切に扱いました。
一筋の乱れぬ刃線と曲線、そして完全なバランスを持つ日本刀。

私も週に2,3度でしょうか、居合いをしますが
抜刀は、その時の心がそのまま現れます。


さて「もののふ」は一文字違えば「もののけ」となります。
つまり「もののふ」の持つ刃も
「もののけ」が持つと傷をつけるだけの道具となります。



医師はそれにより人の命を救い
料理人は美味しい料理を作ります
理髪師は人のそれにより容姿を整え
切り絵師は人の笑顔を作ります
そこに神は宿るのでしょう。

そのむかし、怨霊や邪悪な呪いに憑かれた病を
鬼病と書きもののけの病と言ったそうです。
不動尊の持つ剣は、邪気を祓い、煩悩を断ち切る利剣、降魔の剣です
切り倒すのではなく、打ち破る事で防ぎ、抑え降伏させるのです。
つまり自分の心の中の魔心を降伏させる事で、真心となるのです。



誰の心にも鬼が住んでおり
それを呼び出すのが怒りです
その目で見えるものは全て怒りに変わります

誰の心にも仏が宿ります
それを呼び出すのは感謝です。
その目で見えるものは全てありがたく思えます。




自分を救うのは傷つける事ではなく、大切にする事です
自虐行為は仏様を傷付けている事と同じである事に気が付いてください