体験談V 心霊の世界
FILE 123【おばあちゃん】 
以前書いたかな・・・
年に何度か偶然お会いするおばあちゃんがいる。
どこの誰かも分からないそのおばあちゃん
とある待合室でお会いし、それからの縁
いまでもどこの誰かわからないが、それ以上私も聞かないし
おばあちゃんも語らない。
いつも偶然お会いする、それがまた不思議でもあり普通のようでもあり。
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会う時はいつも偶然
出先の道端で、時にとある施設で、いつも和的なさっぱりした服装
隙間無く話す少し高い声
幼くして亡くなった息子さんの話、戦争中の話、会うたびに自分の人生がどう言うものだったか
一生懸命話してくれる。
1年に2,3度程かな・・・いつもどこかで偶然お会いするだけ。

今年春お会いしたばかり?なのに一月後の先日(5月)またまたお会いした。
「あらっ」とお元気そうな笑顔で病院の帰りだと言った。

「私ね、癌がね、再発したの」とおばあちゃん
「え?そうなんですか?」としか言いようが無かった。
最初にみつかった時すでに末期に近く、また高齢と言う事もあり、投薬治療をしていたらしい
それが効かなくなり、今は弱い薬を使っていると言う。

「お恥かしいこんなに髪の毛薄くなっちゃって^^」と笑うおばあちゃん。
全然薄くないですよ、しっかり髪型も整ってるじゃないですか^^と笑い返す。
もう末期なのよ、と言いながらもやはり女性として髪の毛が薄くなる事を気にしている。
末期の方で克服した人の話をしたら喜んでとてもよいお話を聞かせてくれたと
それまで以上に元気な顔を見せてくれた。

そして初めて私がお寺にお勤めしている話をした
そして不動明王がご本尊である事をなんとなく、本当に何となく話した
すると、突然おばあちゃんが人が変わったように口を挟んだ
「お不動様と言えば私ね!!! ○○○○○・・・(略)」
おばあちゃんは若い頃東京近郊で住んでいた頃からお不動様と縁があり、行くと事行く所やはり
お不動様と縁があったと言う、そして驚くほど詳しかった。
私は不動尊を通して本当に不思議な縁をこれまで数え切れない程頂いてる。
偶然ではなく縁と言う必然なんですね、会うように導かれているのでしょう。

そしてお参りに行きたいから場所を教えて欲しいと言われ言うと、病院の行き帰りに通っている
と言う事にも驚いた。

翌朝本堂に入る前閻魔堂の前を通ると、閻魔堂にある10センチ程の
小さな覗き窓にあけた後があった。

きっとおばあちゃんが来たのでしょうね。