体験談V 心霊の世界
FILE 105【光の格子】 
とある裏街道沿い、周りを深い森が囲んでいる中に廃墟があった。
車で通りながらどうしても気になり、たまたま持っていたデジカメで一枚だけ撮ったらやはり。
この周辺はこもっていて未成仏の霊が集まりやすいのでしょう
この木切ろうとすると怪我するかもしれませんね。


〜光の格子〜後編

車で一時間ほどでその家に着くと、すぐに家の周りを一周させていただく
横裏そして反対側の横に来た時その霊が顔をみせた
1階と2階の境の横長の窓とでも言うのか、そこから動かずにはっきりと顔をみせながら
こちらを見つめる霊、目のキリっとしたまだ若い女性だった。
あまりにキリリとしているのでこちらも正対しキリっと見返す
いつまでも動かない訳にもいかないので「入りますよ」と心でつぶやき
やっと玄関に戻る。

改めて家人にご挨拶をし、中に入りリビングへ案内された
50前後の女性一人暮らしとの事で、家の中は綺麗に清掃されている
とは言えどうにも先ほどの霊が気になって仕方ないので
話を聞く前に一通り家の中を見て回る。
リビング・和室・キッチン・水場そして2階に上がることにした
先頭が私、その後を霊視した彼女、続いて家人の女性
2階は左右に和室が2つ
階段を上がりきる直前、左側和室の入り口付近から白い影が中に入り込んだ!
ちょっと来ない方が良いかも・・・私一人で入りますので下で待っていてください」と伝え
下りたのを確認し、左側和室に入る

部屋の電気はつけず、階段の照明の差込みだけを頼りに進む
部屋の中央で鈴を出し静かに響かせる
その後正面(東)、左(南)右(北)の3方向の窓から外を見る
南側(左)の一番大きい窓は、ベランダへの出入りとなっていたが使用されている形跡はない。
中央に戻り今一度鈴を鳴らし目を閉じると、突然まぶしい光が下りてくる
そしてそれを阻むように縦のラインが現れる。
それが何だか分からずにしばらく視ていた。
目を開けると正面の窓の上の梁(壁)にその光景が映る
やっとそれが格子である事を理解する
古い日本家屋の土間辺りにある木の格子のイメージ。

まぶしい光が差し込む格子の内側、暗い部屋の中から影絵を見る様に縦の仕切りだけが
浮かび上がって視えていた。
今ではない、その昔ここにはそういった家があったのだろう
風を感じ右のベランダに通じる窓を見るといつの間にか窓が半分開いている!
今さっき覗いたばかりなのにいつの間にか音もなく半分開いていた・・・・
通常の吐き出しの大きさ(縦横180センチ強)のサッシだが・・・とりあえず閉める。
そして中央に戻ろうと2,3歩いた時、カタカタと音がした
振り向くと、音もなく開き始め半分ほどで止まった!
それは女の霊だった
女といっても成人しているかいないかの女性
しかし子供のイメージがとても強い。
姿は大人でも、まだ気持ちが子供のままなのだろう。
その昔、病気なのか家から出れず外で遊べないその女の子は
毎日部屋の中から格子ごしにまぶしい外を見ていたのだろう。
時が経ち新しく家が建ち住む人がかわっても、女の子はそこでずっと格子越しに
外を見ていた、今は格子のない窓なのに・・・・
そう言う状態が長かったので、家もまた負のエネルギーで満ちている
負(マイナス)の空間には当然未成の霊が寄ってくるもの

下に行き家人に話をする
家人は2階での物音や足音の凄さで恐怖が大きく、一切2階に上がっていないという
1階のリビングの窓がドカドカ鳴ったりテレビのチャンネルが次々代るなど
最近起きている現象も話してくれた。

女の子の浄霊と同時に家に満ちているマイナスの気も全て浄化する事を伝え香を焚く
1階を清めて2階にあがる。
お不動様のお力をお借りしているだけにその他の霊がバタバタと右往左往する。
邪気は一気に追い祓う、圧倒的な強さを見せる事で
二度と近寄れない場とする。そうしなければ意味がない
その後、時間がかかったが女の子の霊を浄霊し
1階に下りて家人の女性をお祓いし全てを終了。

後で聞くと私が浄霊で2階に上がったとき、すさまじい足音が
逃げ惑うようにバタバタと1階の天井から聞こえていたそうだ。

翌朝日の出と共に菩提寺本堂にて、ご本尊さまと
女の子を託した観世音菩薩さまに深く感謝しご供養させていただきました。

数日後、最初に私の家に尋ねて来た女性からいただいたメール
「ありがとうございましたm(_ _)mあれから毎日お水と手を合わせているそうです
 なんにも起こらなくなったそうです!(b^ー°)」


なんとも明るいメールに心が和みました  合掌   (笑