体験談V 心霊の世界
FILE 101【心霊スポットの危険-3】 
駐車場から車で一歩道に出たとたんにスッキリと晴れわたった景色に苦笑いさえおきた
一つ二つとコーナーを下りはじめ5つ目あたりだろうか・・・
助手席側後部座席にいた私は前のシートのHさんの頭越しから見えるフロントガラスに
ぼんやりと霧のようなもやがあるのに気が付いた・・・
しかし初めから霧だとは思わない、なぜなら山道を下る車と一緒にそれは移動していたから
位置は助手席側正面のフロントガラスの角で、からそれは付かず離れず一緒に移動していた

Hさんはきがついているのか? 目の前にいる彼に・・・

そう思いながらも私は何も言わず、ただ静かに静観していた
そして次のコーナーにさしかかり、街灯の光が窓から入るその瞬間姿を視せた
小柄な男性・50前後・どちらかと言うと丸顔・癖のある髪の毛で薄い・ベージュの衣服(作業着?)
車の中に入りたいのか車の(フロントガラス)角に身を小さくし両手を胸の前で並べ
まるでガラスに手を当てている様子。
小柄なのだが、目に特徴があり丸みのある目を大きく開き・・・微笑みと言えば聞こえはいいが
ニヤリと笑っている・・・そんな表情でこちらジーっと。

1時間ほど走り、戻ったのは3時頃であった。
車を降りた所ですぐに霊感夫婦のお祓いをした、とにかく万が一にも体調を崩すような事の無いように
深夜の暗闇の中で静かに2人の背中から負を浄化した。
HさんとRさんは自分達で清めの塩をふった。
「そう言えば、途中私の左側に1人いましたね」とぽつんとHさんが呟いた
「いましたね、どうも付いて来ちゃったようですね」と私が言うと「うん・・・」とHさん。
もうすぐ朝になってしまうので霊感夫婦はそのまま自分達の車に乗って帰っていった
人の手が入り綺麗に造作された場にはエネルギーが集まります
もちろん信仰する対象も作られるでしょうし、ご祈願したものも置かれていたでしょう
人が多くいた所であればそこに行く道中には記念物や手を合わせる神仏さまも祀られていたでしょう
見る影も無い荒れ果てた草むらに埋まるお地蔵様や観音様の石碑が転んでいたりするのです。
跡形も無い神棚の形跡、踏みつけられた色あせたお守り、壊された無残な人形
廃墟だからとそこへ土足で入り、落書きや破壊行為は自ら背負う意思表示でもあります
昔から行ってるが何も無いよと言う人がいます
何も無いからなお怖いのです、そんなに簡単な返りではない業として受ける時こう思うのです
「なんでこんな目に合わなければならないの・・・」と
私がそうだったように。
今私は神仏さまを大切に思っています、もちろん昔からそう思っていましたよ
でも今は心から自然にそう思えるようになりました、すると願いも自己中心な物欲願望ではなくなります
お百度参りと言う祈願がありますが、自己の欲の無い懇願は必ず通じます。
そしてその願いが通じる領域に触れた時、それは触れた人にしかわからない不思議でありがたい
何とも充実したエネルギーが心に満ちるのだと思います。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

さて付いてきてしまった霊ですが・・・男性の方は私の所に、もう1人はHさんRさんについて行ったようです。
その男性の霊を浄化するのに数日かかりました
執着が強く、毎日1時間ほどのお唱え中何度も声にならないわめき声を上げ
5日目に行くところに行ったようです
Hさんのほうもやはり数日かかったそうです。

一番心配していた霊感夫婦のその後ですが、まったく問題なく平穏な毎日だそうで安心しました
ただ奥様からその後メールが来ました
「先日行った後しばらくして守護霊(奥様方のご先祖様)が現れ,○○さん(私の名前)が一緒だったから
良いものの、今後気をつけるように」と守護霊に告げられたそうです

 霊感夫婦のご先祖様に ・・・・・あわせる顔が無い
   苦笑。