MZ second  
FILE 76【赤い顔の霊】  
毎年お盆には不思議な偶然が訪れる
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8月13日、家の入り口でわらや葉を燃やし煙を出す
その煙に乗ってやって来るご先祖様を迎える
お墓参りに行った後、紫の布に包んである水晶の数珠を出す
お仏壇の中段に布を置きその上に数珠を置き手を合わせる。
その後あちこち行く所があり忙しく外出、帰宅したのは夜11時過ぎだった

部屋に入りソファーに腰を下ろした瞬間携帯が鳴った
着信表示は友人夫婦、こんな時間にどうしたんだろう?と電話に出ると
今実家から帰る途中なんですけど・・・妻に変わります
そしてすぐに友人の奥さんの弱々しい声
今私の声以外に何か聞こえません?・・・
 ・・・え?  」
何が何だか分からないまま耳を澄ますと、ポンポンと音がしていた
何かポンポン聞こえるけど・・・
それは背中叩いてる音だと思うのですが・・・それ以外に・・・
益々状況が把握できないまま再度耳を澄ます
するとクリアな通話の中で声のみに雑電波が絡んだように
女性と思われる三つの言葉が聞こえた
電話で霊と思われる声を聞いたのは始めてだった
ただ事では無いとやっと把握
今聞こえた! どうした?
旦那の実家にいた時に、窓から赤くてすごく怖い表情の女の人が視えて
 結局家の中入って来ちゃって・・・凄い怖い顔なんです・・・
 どうも憑かれたみたいで・・・息できなくなっちゃって・・・

今どこ?
○○○センター前なんですけど・・・
すぐ行く
そう言って電話を切るまで旦那さんが背中を叩いている
ポンポンと言う音が続いていた

本来なら身を清め、準備をして行くのだが急を要していたので
お仏壇の前に座り手を合わせた後、数珠を紫の布に収め車を走らせた
ハザードで路駐している友人夫婦の車を見つけ、その先に車を止める。
驚いたのは、車を止めた目の前にある山
その山の頂上には神社があり、元々我が家の屋敷神様であった神社。
偶然ではない何かを感じつつ、車を降りて友人の車に向かうと
運転席には誰もおらず助手席に人が乗っていた
後部座席に横になっているのかと思いながら走り寄るとポンポンと言う
背中を叩く音が車の横の暗闇から聞こえてきた
目をやると、車から2,3メートル離れた建物と、それと隣接する敷地の柵の
間に友人夫婦がいた。
当然車には誰も乗っておらず・・・・

奥さんは地面にしゃがみ込み下を向いて声も出せない状態で苦しそうな息継ぎ
旦那は背中を一生懸命叩いている。
迎え盆で騒がしい最中、この状況に寄って来る霊が増える前に
引きずり出すしかないと判断し、少し待っているように伝え道向かいの山に走った
深夜零時に一人で入る暗闇の山中はさすがに恐ろしい程の静けさ。
祠の前にて手を合わせる、そして隣接するご先祖様の地にて手を合わせる。
気が満ちるのを感じた

奥さんの除霊を始める
良いも悪いも出入りする場所をあら塩で叩き、数珠で掴む・振り払う・徐々に
薄くなったところで数珠を通し経を身体のなかへ唱える
唱え終わる直前だった
向こうを向いている奥さんの体(肩から上)から重なった物が分離するように
女性の顔がこちらを向いて斜めに抜けるように現れ・・・ス〜ッと消えた。
すでに赤い顔ではなく、怖い表情でもなく
一瞬ではあったが薄化粧のとても若く静かな表情をしていた
少なくとも2,3日は少しダルいだろうなと思っていたが、慣れっこ?なのか
翌日奥さんから元気なメールが届いた。

怨念を持った霊と波長が合い憑かれたり、長い時間触れられた場合
魂が受けた影響は、肉体的には重さや疲労感と言ったダルさで現れる事が多い
ところが、長い間その状況が続くと体が順応してしまいそれが普通になってしまう
事がある。
精神的肉体的にダルさがある時は次の事を試してみてください
日本酒をちょっと入れた一番風呂に入り、命令してみてください
「足・・・休め」「体・・・休め」「腕・・・休め」「頭・・・休め」 と。
言ったと同時に言った所の力が抜ける意識をしてみてください
命令した所が今まで感じた事が無いほど力が抜けるのが分かると思います
これは体のリセット法ですが、これだけでも嫌な気は抜けてしまうものなのです。

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先日海に行った時の事
数珠を作ってもらう時、一緒に水晶でブレスレットも作ってもらったのだが
息子と浮き輪投げの最中、ブレスレットが腕から抜けて一緒に飛んでしまった。
あっ! と大きな声を出したので、妻が驚いて「どうしたの?」と聞いてきた
「ブレス飛ばしちゃった」と言うと「え〜どこに?」
どこにって言われても・・・・10メートル位先の海の中・・・・
「あ〜あ!」と呆れ顔の妻を横目にとりあえず、落ちたであろうその辺りまで
行ってみたが、透明度に欠ける日本海
腰上の深さの海の中にあきらめながらも闇雲に一度手を入れてみた
海底の砂に手が届いた瞬間その掌の中になんとブレスレットがあった!
そりゃ驚いた、まさか一発で掴むとは。


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