MZ second FILE 61【邪気】後編 |
実は「M」を同行させたのには訳があった (説明すると長くなるので省くが夏の陣の時彼はその場にいた一人である そして私は彼の人間性を高く買っている) 2時間後、私たちはその社内にいた その会社は社内に販売部があり不特定多数の出入りが当たり前になっていたので 出入りは自由だった 私は迷わず一番奥に進み通路を右に入った 続いて2人も来た 今回は前回と違い昼間から心身ともに準備をしていたので気合がはいっていた ・・・・・がその自信が一瞬で崩れた・・・! その通路に入ったとたんめまいと吐き気にいきなり襲われた! そして頭痛・・・・・ 「うわ・・・きついなやはり・・・」私がつぶやいた Kも一言「右の目の上・・・痛いんだけど・・・これそう? いて〜っ」 「M」は黙ったままその場にじっとたたずみ、目だけで左右を伺っていた やはりそうか! その一角の物の配置が何か関係しているように感じていたが確信を持った 私は風水や土地関係はあまり詳しくないのだが裏鬼門ではないかと思った そしてその場所に悪い気を留める何かがあるように強く感じた とりあえずその場を離れ2人を別の場所に残し一人で外に出た そして建物を見ながら何とか裏側に行けないかウロウロ そして気になっていた南側奥、つまりその裏側へ回り込んだ そこから撮った写真が最初の画像である 場所特定を防ぐ為、中の一部のみ切り取ってあるが全体像を見ると その部分だけ異様な塊を感じる事が出来るはずである ただ敏感な方は影響を受ける可能性がありますので注意 私には複数の人が視えます、元々は一人だったのかもしれませんが そしてそれはとても古い・・・と言うかかなり昔の人であり そこにある意味閉じ込められている気がしています。 昔そこがどう言う場所だったかは私は分かりません 何処の誰かも分からない行き倒れた方がいたのかもしれません 無縁仏があったのかもしれません いずれにしても一つの無念がそのまま浮かばれる事なく、長い期間をかけ 一つまた一つと浮かばれない物を呼び寄せたか引き合ったか・・・・ さらに人が多く出入りする事が偶然とは言え結果的に 増大させる「きっかけ」を与えたとすれば・・・・・ 長く浮かばれない無念な思い その上に重石のように打たれたコンクリートの柱 建った建物の裏鬼門にあたる位置 偶然配置された相対するような壁と高い棚の通路 そしてそこに置いてパンフやチラシが連想させるもの(暴力や性) 全てがその一点に集まってしまっているように感じてならない 負の気が渦のように膨らみ一つの塊としてそこを覆っていると言うべきか・・・ 一言でいうなら ・・・・邪気の渦 その中はまるで迷路のようである 初めて分かった・・・・それがどう視えるのかを 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ひとつずつ解決していかなければ簡単にどうこうできるとは・・・・ 「その通路は出来るだけ避けた方が良いと思うよ、あなたはもらい易い人だから」 その社員にそう伝えその場を後にした [戻る] |