MZ second FILE 58【黒髪の女】前編 |
それは偶然から始まった たまたま一緒にいた友人が受けた電話の横に私がいただけ・・・・ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 同じような事が重なる事は誰にも経験がある事だと思うが ここまで重なると試されているのではと思えてくる。 「家に何かいる・・・・ 昔から家の中で人を見る 目の前に現れ恐ろしいことを言われた 兄弟もそうだが親も見た」 内容はそんな感じらしいが、友人の頼みと言うこともありとりあえず行ってみる事にした。 少しその友人の話をすると、彼はbT1でも触れた「k」なのだが、彼は一回りも私よりも若い。 ゆえにやんちゃな面(51参照)も多いのだが、不思議に得るものが多い 私は以前にも書いたがセンスをとても重んじる 世の中全てに通ずる数少ない必須要素のひとつがセンスであると感じている これは浄霊師(ほん怖の除霊師)神島剣二郎さんと食事をしているとき 神島さんも同じ事を言ったので驚きと納得をした事だが 「k」にはそれを感じる時が多い 服装とか物事のレイアウトとか言う事ではなく生き方や考え方なのだが。 さて向かったは良いが本人不在だった為、遠まきに外から家をぐるっと回った後 家の入り口手前でしばらく気配を感じてみた それはすぐに現れた 真っ白い服装・・・真っ白い顔そして長い黒い髪・・・・ 私の左側すぐ脇に「k」が並んで立っていた、その反対側右側脇に白い女性が立った! 「どうです?なんかいますか?」 と・・・K 「いるよ、横に・・・」 と私 「! うそ! ・・・」 その女性は実は来た時からいた 入り口横のガーデニングの茂みにいたはずが 気がつくとこちらを向いてすぐ脇に立ち、首を右に傾け私の顔を覗き込んでいた! 絵的に想像すると怖い位置関係なのだが、なぜか不思議に恐怖感がなかった 私は相手が動くのを待つことにし、そのままその位置で静止したまま動かずにいた 20〜30代と思われるその白い女性は私のすぐ横で首を傾け覗き込んだまま動こうとしない 「まだ・・いる?」左耳に小声でささやくK 「いるよ、じっと見られてる」やはり小声で私 「・・・ひ〜 え〜」 このまま見られていても仕方ないので動こうと考えた瞬間に女性は 3,4メートル後ろの茂みに移動した 女性を気にしつつそのまま家の裏へ移動した 家の裏側に来た時、短髪の黒い服の男性が壁のボイラーの横からすーっと家の中に入った 「今一人入った」 「まじで!」とK 会話直後、入ったと思われる男性が2階の窓横の壁から顔を出した! 「あっ!」 と思わず声を出した時には消え、今度は隣にある窓のすぐ下の壁から手を出した! そして「しっ!しっ!」とまるで追い払うかのごとく手を揺すった・・・・・ いる事は確認したのでとりあえず帰ろうと「K」のベンツまで戻り乗り込んだ エンジンをかけ、砂利の駐車場から道に出た次の瞬間 フロントガラスの前を先ほどの白い女性が舞い降りてそのまま消えた! 「見た?」 私 「何かゾクッとした」 K しばらく走った後、販売機のある駐車場で車を止めしばらくそこで休憩した後走り出す その時すぐ横の電柱の脇にその白い女性が立っていたのを窓越しに見た 私の家に帰宅後コーヒーを飲みながらKは電話してきた彼に電話した 母親も一度見て欲しいと言っているので都合の良い日に来て欲しいと言う。 私は霊能者ではないと言う事を伝えたがとにかく来て欲しいと いうので週明けに行く約束をした。 週明けの空いている予定をKと話しながらコーヒーを飲んでいた時 女性の声が窓からはっきり聞こえた 一瞬2人で顔を見合わせ、暗黙の了解のように声のした窓を2人で覗き込んだ 誰もいない・・・・ まして時間は午前零時少し前 こんな時間に人が、それも女性が一人で歩くような所でもない・・・・ 「はっきり聞こえましたよね、今・・・女の声!」とKが口火を切る 「うん・・・すぐここで聞こえたよね」 と私 しばらく2人で沈黙していたが、まあ誰か通ったのかもねとまたコーヒーをすする。 そして短髪の男性の話をしばらくした ふと思い出したように私は白い女性の存在を口にした その直後やはり先ほどと同じKと私の間の窓から女性の話し声が! そしてKの座っているソファーの後の窓の間を 黒くて長い髪の毛の女性が横切った・・・・真っ白い服装で 「来ちゃったな・・・」とつぶやくと「え〜やめてよ」と苦笑いのK とりあえずKについて行かないように塩で清め解散した。 そして数日後、Kと私は再度その家に向かった [戻る] |