MZ second  
FILE 14【怪談】
邪道ではあるが怪談をひとつ
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今から15,6年前のこと・・・
長野県北部の峠道、深夜2人の大学生が中古ではあるが買ったばかりの車で
ドライブに来た
通りの少ないその峠は対向車もなく2人はかなり飛ばしていた
峠の中程まで来たとき道の真ん中に一人の女性が倒れているのを見て
あわててブレーキをかけた!!
2人は恐る恐る車を降りた
ライトに照らされたその女性は大型車かなにかにひき逃げにあったのだろう
上半身と下半身が切断という凄惨な状態であった・・・
来たとき対向車は無かったのでかなりの時間が経っていると思われた
言葉を失った2人だが、とりあえず警察に連絡しなければいけない。
当時携帯電話などまだなく、峠をくだらないと電話が無かった
息が無いとはいえ、その女性をそのままにしておく訳にもいかない
そこで一人がその場所に残ることになった。
「飛ばせば20分くらいで往復できるからそれまで頼むぞ」と言い残し
車は来た道を引き返して行った。
残された彼は手渡された懐中電灯を照らし、怖いので女性から少し離れたところで
待つことにした。
車は峠くだり、集落に入りそこ唯一の電話BOXから110番に電話
警察から緊急要請で救急車も呼ばれた
彼は急いで車に乗り また峠を上り始めた
急いではいたが 予想より多少手間をとり現場に戻ったときはすでに30分ほど経っていた
しかし居るはずの友人がいない!
おーい・・・ どこだ〜!
返事は無かった
けたたましいサイレンで警察が到着、救急車もまもなく来た
彼は事情を話し友人がいなくなったことも伝えた。
警察のライトに照らされた現場には誰もいない
地面に大量の血痕があり、それは引きずるように暗闇に続いていた・・・
その血の跡をたどって行くとそれは数十メートル先まで続き
そこにあった電信柱の前で消えていた。
ライトで下から電信柱を照らしていくと電柱の一番上にその友人が真っ白な髪の毛になり
しがみついたまま気を失っていた。
裏側に何かいるぞ!」 警官が言った。
裏にまわりライトで照らすと
上半身だけの女性がその友人の足に手がかかる寸前で息絶えていた・・・・・
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助けを求められたとはいえ
深夜の峠で一人上半身だけの女性におかけられたら・・・


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