−九字切り−
(早九字)
臨 兵 闘 者 皆 陳 烈 在 前
りん びょう とう しゃ かい ちん れつ ざい ぜん

九字切りとは、九字の印または九字法などとも言われる護身法である
中国から伝わったと言われる法で護身の秘術とも言われている
日本では陰陽道・密教家・修験者に広がったが、面白いところでは
忍者までが用いているのである
陰陽道では陰陽だけに九字があれば反対の十字もあると聞くが
陰陽道には精通していないので詳しくは分からない・・・

密教の真言である九字は元来【臨兵闘者皆陳烈前行】と唱え
魔を避ける法であり、現在の九字を呪法(秘術)として密教や修験道が
またドーマンとして陰陽道がそれぞれ日本に伝え広めたのである
九の意味するところに最大最強があり陰陽道ではもっとも極まった数と
言われる事からも最大最強の力を持って邪を祓うとされる
【臨む兵闘う者皆陳烈をくみ前に在り】
その「気」を体に満たし魔を跳ね除け邪気を打ち破る

その心構えが無ければむやみに切るべきではないのは言うまでも無い
まして意味も無く
(遊び気分)行えば苦しむ結果に繋がりかねない
しかし人には生まれながらに第六感と言う魂の感覚がある
誰もが直感のように嫌な気配と言うものを多かれ少なかれ感じる時がある
自分に対し身の危険を感じるほどの邪気はやはり未然に防御すべきだと私は思う
守であれ攻めであれ。
一つ確かな事は、早九字はおこなう人の魂の力やその時の気持ちが反映されると言う事
守りの力の強い人は九字により魔を避ける効果も強い
守護霊や守護陣(ご先祖様方々)の守りに手を合わせる事を忘れないでください

呪法と言われる事から人に切ってはいけないのでは?とよく耳にするが
除霊やお祓いで九字を切る(印を結ぶ)場合、憑いているもの・覆っている邪気に対して行っている

まず邪気を追い払う護身法、刀印での九字切りの法です
右手人差し指と中指を真直ぐ伸ばし残りの指はしっかり握る
左手を軽く握り鞘
(サヤ)をイメージし右手人指し指と中指を納める
右手を刀にたとえ@からHの順番で一文字づつ気合を入れて空を切っていく

邪を切り倒す気迫を持ち精神を集中させ強く念じながら行わなければ意味がない
  A
  兵
 C
 者
 E
 陳
 G
 在
 @臨
 B闘
 D皆
 F烈
 H前
 臨   兵  闘  者  皆  陳   烈   在  前
 りん びょう とう しゃ かい ちん れつ ざい ぜん





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