-第9話- 【 県警機動隊 】
今回は違った意味での恐怖体験をひとつ。

私が修行していたサロンから30秒ほどの所に関西直系の暴力団事務所があり
そこの構成員がよくカットに来たりしてました。
組員といってもわりとにおとなしく、普通のお客さんとあまり変わらない人が多く
若頭や組長クラスは結構やさしかったりもしました
しかし あの山一戦争勃発で町自体の雰囲気が一変しました
サロンの1本隣の通りでそこの組員が射殺されたんです
その日から機動隊が道に並び24時間体制で監視に入るなど、その光景はTVでも
連日報道されていました。
機動隊が並ぶ中、組事務所の壁に玉が貫通しないよう鉄板を入れる工事など
ピリピリしながら出入りも激しく慌ただしい毎日でした。
そんな中、関西ナンバーのベンツが店に横付けし、ボディーガード付きの
親分クラスのお客さんが来店しました。
やってる間中後ろにそのボディーガードがぴったり!
ふところにはきっと「どす」か「ちゃか」を持っているであろう付き人が突然寄ってきて
「おじき、神戸から電話入ってます」 ・・・  かんべんしてくれ  m(_ _)m

1年ほど続いたその戦争も終わり、平和が戻ってからしばらくし
新しい従業員が入ってきた。
その頃私はモデルガンにはまっていて、ちょうどSS・9(←兆弾参照)と言うライフルを購入し
誰かに見せたくてしょうがなく、閉店後その新しく入った新人に見せようと
店の駐車場に連れ出しました。
ライフル用の本物のスコープも銃砲店から買ってありそれを取り付け
新人に渡しました。
「おー、かっこいい」と新人はスコープに目をあてながら、長野市の中央道り
にライフルを向けあちこち照準を定めていました
「人に向けるなよ」と、言っても無理な話、やっぱり狙うのは通行人!
俺にも見せろと、受け取り私が見始めたとき
      赤い回転灯
「先輩、パトカー来ましたけど・・・・・」 おいおい やばいぞ  
実は思いっきり改造施してありBB弾では軽すぎる為、
ベアリングの鉄球を使用していたのだが、無意識に道にばら撒いて捨てた!
私達の前で止まったパトカーからは盾もった機動隊員が続々!
あっと言うまに囲まれ 「銃を置け!」 と一言。
直後反対側からもう一台のパトカーと駐在のバイクまで来てしまい・・・・
私はもう一生懸命オモチャだと説明
「玉入ってるか?」
「入っていません」
「カラ撃ちして見ろ!」
カラ撃ちして見せて、その後 説教されやっと解放されました。
通行人から110番通報があったらしい(当たり前か・・・)
場所が場所だけにさすがに機動隊も動きが速かった
これもある意味初めての恐怖体験でした。

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