-第8話- 【 うで 】〜軽井沢大橋〜
軽井沢大橋、通称”森泉郷”心霊スポットとしてあまりにも有名な場所であり
過去数多くの恐怖体験者がいることでも有名な橋である。
そもそもこの橋で最初に亡くなったのは3,40年程前で、当時の暴走族の
メンバーの1人が賭けをして橋のらんかんをバイクで渡ろうとし、
途中で落下したのが最初と言われている。
この橋は私の友人が3人 命を断った場所でもあるため、今まで書かなかったが
私自身ある意味一番怖い体験をしているので、ちょっと触れることにする。

高校3年の初め、私は3ヶ月ほど家出したことがありました。
その頃遊んでいた連中は、皆成人していて車も持っている人達ばかりでした。
毎日面白くて、夜中じゅう軽井沢や群馬あたりまで 走りまわっていました。
友人や先輩の家を泊まり歩き、誰も住んでいない空家で寝たこともありました。
その日も先輩の家に大勢で集まり わいわい騒いでいました。
夜10時過ぎになりドライブしたくなった私は、先輩に「車貸してください」と
頼んだら、いいよと無免許の私に 買ったばかりのクラウンを貸してくれたんです。
時効だから言っちゃいますが、私は小学生の頃から毎日のように車を
乗り回していました(親公認)
「私も行く」 と そこにいた20歳の子も一緒に行くことになり 2人で出かけました。
何処に行くとも言わず 自然に軽井沢大橋に向かっていました。
国道18号から左に折れて林道に入り、右に曲がっていよいよ大橋の近くまで
来た時 なんとなく体に違和感を覚え止まりました。
「どうしたの?」 と 聞かれ、「なんか肩が張っちゃって」 と言いそこで一服しました。
2,3分走れば大橋に着くんですが なんか胸騒ぎを覚え躊躇してたら
「早く行こうよ」 と わくわくな彼女にせかされ、車を出しました。
近くなるにつれ 肩から頭にかけだんだん重〜くなってきたんです
最後のカーブを曲がれば大橋、その時点で私は 言葉が出せないほど
だるい状態になっていて、そのまま惰性で大橋に入りました
通り過ぎようと 中程に差し掛かったとき [ピシ!] と 言う音と共に
首から頭にかけ 後ろから思い切り引っ張られるような痛みが走り
動けなったんです!
「だいじょうぶ?」 と言われても息苦しくて、どういう体制をとっても筋が吊ったように
痛くて・・・
車出そうと思っても グワッと髪の毛引っ張られるように後ろにそっちゃうし!
「やばいよ!ちょっと早く交代して」 と彼女が言いながら運転席に来てやっとの思いで
助手席に転がり込み橋を抜けました。
そのとたん すーっと痛みが無くなり楽になったんです。
彼女は震えながらそのまま裏街道を物凄い速さで抜け 先輩の家まで帰り
逃げ込むように部屋につきました。
彼女が見たものは、後部座席に体の無い2本のうでが私の肩と頭を掴んでいた
と言うもので、私の首は赤くなっていました。
すると先輩が 「昨日俺、大橋行ったんだ、橋の真ん中辺で男の人が立ってて
通りすぎたあとバックミラー見たら フッ と居なくなったんでびっくりして振り返ったら
靴が2足そろえておいてあったんだ、今日の新聞に載ってたよ飛び降り自殺だってさ」
       ・そう言う事は早く言って欲しかった・
車 お払いした方がいいな、と言った翌日
先輩は佐久市の岩村田商店街の電気屋に、ショウウインドウを突き破って店内に
その車ごと突っ込んでしまった。
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軽井沢大橋は5人の自殺者が出ると橋脚の色を塗り替えると言われているそうだ
そう言う理由かどうかはわからないが私が知る限り数回色は変わっている。


軽井沢大橋関係
ミステリーゾーンU bT0視えますか?
     心霊写真  bP 軽井沢大橋

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