-第39話- 【 生霊 】
ある主婦が買い物の帰り道、いつもの川原の横を通りかかると
近所の家のおばあさんが川原を散歩していました
お互い挨拶をし、2、3会話を交わした後そのまま主婦は帰宅しました
しかし、おばあさんは確か入院していたことを思い出し、良くなったのかと
お見舞いに行ってみると おばあさんは数ヶ月前から寝たきりの状態で
話も出来ないと言う
今日川原で会ったことを言うと「今日は子供達が朝から見ていたので外出はおろか
自分で動くこともできないんですよ」 と言う
主婦がおばあさんの横まで行くと、それまで話もできなかったはずなのに
はっきりと「あら! 先ほどは失礼しました」 と挨拶をしさらに
「柿の実が1つだけのこってましたねぇ・・」と!
びっくりした家族はその後川原へ見に行くと確かに柿の木があり
柿の実が1つだけ残っていたそうです
15話・23話の幽体離脱に似ているが決定的に違うことが1つある
それが実在の物体として存在していることである
しかも会話までしている
もう一つ実例がある
某県の中学校に通う女の子が、重い病気で長期入院していた
学校が大好きだった女の子は毎日毎日学校に行って友人達と
話がしたい! と思っていた
日曜日、友人達がお見舞いに来た時驚く話を聞いたのである
「この前学校に来たからそろそろ退院できるの?」 
「 えっ?!」 ・・・・・
数日前に午後から登校していたのだと言う、さらに放課後
いつも集まる屋上で皆と元気におしゃべりをしたと言うのだ
後の調査でその女の子は中学校内で大勢の生徒に目撃されていて
実際に話をしたと言う生徒が多く実在したことは確かなのです
全ての人がなるわけではないが、いわゆる [念] が本人の魂(霊魂)
に入り本人の代わりに行動する、
つまりそれが 「生霊」(いきりょう) なんです
通称「複体」と言われ、上の様な希望や願望的なものであればいいのですが
怒りや恨みの念が潜在意識のなかで怨念となり、怨念を宿した
生霊は恨みの相手に襲いかかることもあるのです
アメリカで実際に殺人事件があり、容疑者はしっかりしたアリバイが証明されたが
目撃された容疑者はまさにうり二つ、生霊の仕業として注目をあびた。
生霊の存在を信じなかった警察は今でも迷宮入り未解決事件にしています
また生霊は警告や予言をすることもあるようです
例えばナポレオンはセントへレナ島で王妃の生霊に「あなたは、もうじき死にます」
と告げられていたと言います
またエリザベス女王(1533〜1603)は死の直前、自分の複体に
死ぬことを教えられています
どちらも死ぬことを恐れていた人物であり、運命を変えようとありとあらゆる
行動を起こしました
作曲家モーツァルトは突然現れた謎の男に魂を慰める「鎮魂歌」を
作るよう依頼され、出来るまでは何度も現れた謎の男だったが
完成すると姿を表さなくなり、間もなくモーツァルトは亡くなった
鎮魂歌は自身の葬儀に間に合ったのである
その男もあるいは・・・

「昨日あそこにいなかった? お前にそっくりなやつがいてさ・・・」
   そう言われたこと ないですか?
 

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