-第28話- 【 猫の恩返し 】
この体験は本来、フジTV 「ど〜なってるの?」 のペット珍事件簿集
と言うテーマで放映されるはずだったのだが、
「番組終了になってしまいました」 とプロデューサーから電話があり
お蔵入りしてしまいました
そこで、ここに掲載することとします。
しかし   ほんと   「ど〜なってるの?」
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浅間中学校に入学して間もなくの頃の信じられない出来事です
私の家は動物が好きで、もの心ついた頃から動物のいなかったことがなく
常にペットに囲まれる生活をしていました
グレートデンや鶏をはじめ、目の見えないからす、あひる、そして ねこ。
とりわけ猫はいつでも数匹いる状態で出産時は猫だらけ!
夜中、私の寝ている布団に「入れろ 入れろ」とうるさく泣くので入れたら
明け方、わたしの足の上で6匹も子猫を出産したこともあった。
さて、話は中学時代のこと、
ある日学校から帰ってきていつものように つまみ食いをしていました
当時実家は食堂をやっていて、いつでも何かはあり バクバク食べていたのだ
その時、見たことのない毛玉だらけの野良猫が2匹、食堂の中に入ってきていて
影から私をじーっと見ていたのである
匂いに誘われたのであろう、びくびく逃げ腰状態で訴えていた
私はお腹がすいてるんだろうと思い、たまたま揚げてあった”とんかつ”を
半分に切り外まで追い出してから、庭に投げてやった
警戒しているのか、庭の松の木の根元に2匹並んで座ったまま動こうとしない
私がいるからかな?  と 思い一旦建物の中に入りカーテン越しに
そーっと覗いてみた
しばらくの後、そろそろ近づきはじめ匂いを嗅ぎ 2匹ともパクっとくわえたかと思うと
そのままダッシュ!!
どこかに行ってしまった
なんだお礼もしないで (するわけない) 、ま いいか、
そう思いながら、しかしとんかつ1枚無くなったことをばれない様に
すき間を並べ替えたりなんかして、そのうちその事は忘れてしまっていた
        〜〜 翌日の朝 〜〜
家族それぞれ掃除分担があり、私はお店の掃除担当
食堂の玄関を空け、空気を入れ替え ほうきで床をはこうと思った時
入り口の玄関マットの上に見慣れぬものが・・・   ?
なんと、 ねずみが2匹並んで死んでいるのである!
「おふくろー!!」  と 母を呼び 指を指した
「あっ・・・」  絶句!
「誰かのいたずらかね」
どう見ても自然ではない、縦にピッタリ足の先まで真っ直ぐのび2匹て揃っている
「新聞にでも包んで埋めちゃってよ」と言われて、新聞を取りに行こうと思った時
ふっ と庭を見たら、松の木の根元に
なんと昨日の野良猫が2匹、ならんで座り、こちらをじーっと見ていたのである
それはあたかも、お礼をしに来たかの様な猫顔で!
母に昨日の事を説明すると、しばらく考えた後
 「じゃあ、家のねずみをとってくれたんだわ」 と1言。
玄関で母と2人並んで、野良2匹に「ありがとね」と
頭を下げてお礼を言った
その直後、野良猫2匹はどこかに走り去っていったまま
以後、2度と現れることはなかった
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追伸
猫は三日で主人を忘れる  と言われているが、そんなことは無い
以前飼っていた猫を1匹人に譲ったことがある
1月程してから 居なくなってしまったと電話があり心配していた
それから2ヶ月も経ってから、なんと家に帰ってきたのである
70キロもの道のりを2ヶ月間かけて
足は三弾銃で打たれた跡があり、体中傷だらけになりながら・・・
もしあなたがペットをかっているなら
       大事にしてあげましょう

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