-第23話- 【続・幽体離脱】
先日のこと、1つ上の先輩とそんな話になり
こんな体験を聞きました
先輩は基本的には「そのたぐい」の話をあまり信じる人ではなく
その体験をするまで、鼻で笑うタイプでした
先輩のおじいちゃんは年と言うこともあり、地元の浅間総合病院で
入退院を繰り返していて、「もう長くない」と医者から言われていたそうです
先輩のお母さんは毎日病院に看病にいき
夕方戻ってくる生活で、先輩も3,4日おきにお見舞いには
行っていたそうです
おじいちゃん自身知ってか知らずか、その2,3日「家に帰りたい家に帰りたい」と
繰り返し言っていて、看護婦や医者を困らせていたそうです。

その日の夜、先輩はなぜかおじいちゃんの部屋に行き
横になってTVを見ていて いつの間にか眠ってしまったそうです
どの位たったか、誰かが引き戸をあけ入ってきたのに気がつき
ふと 部屋の入り口を見るとなんと おじいちゃんがそこに立っていて
先輩を笑顔で見ていたそうです
”あれ、帰ってきたんだ”そう思いながらも、「ごめんねむくて・・・   」
そう言いながらまた寝てしまったそうです
翌日、朝食の時、昨日「おじいちゃん部屋にきたぞ」と先輩が言うと
「何言ってるの、病院にいるでしょ」と母
「いや 本当に部屋にきたんだ」
いくら言っても信じてもらえず、段々夢だったのでは・・と
思うようになったそうです
その日も、お母さんは病院に行き、おじいちゃんの病コに行くと
おじいちゃんが「昨日、おれ、家に行って来た」そう言って微笑んだそうです
看護婦さんに聞くと、その夜、おじいちゃんは朝までほんとに死んだように静かに
眠っていたそうで、万が一外出しようにも1人では歩けない状態なのだそうだ
その日1日、今までとは打って変わってありがとうありがとうと
いつもと同じことにそのつど感謝の言葉を言ったそうです
そして夕方、おじいちゃんは亡くなりました
先輩は、「そんなこともあるんだな」 と言いながら帰っていきました
今は、家族全員”その出来磨hを信じているそうです
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家の父の兄は、南佐久郡 川上中学校で校長をしている時
心筋梗塞であっという間に亡くなりました。
亡くなった兄ととても仲のよかった父の落ち込みようは半端ではなく
しばらくは人が変わったように肩を落としていました
初七日の夜、夢に兄が出てきて、川のほとりに2人で座り
小さい頃からの懐かしい話を沢山したそうです
霊やUFOと言った類の現象を全く信じない父ですが
夢で兄に逢ったことや2人で話したことすべてをはっきり覚えていて
それはそれはとても嬉しそうでした。
現実しか信じない父が「最後に会いにきてくれたんだ」と始めて見る顔で語っていた
不思議な出来事は意外と身近で起こるものなんですね

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