-第14話- 【 鈴 】
暮れも押し迫った昨年12月25日
その日、夕方から吹雪になりあっと言う間に10センチ程
雪が積もりました。
地元の消防団に入っている私はその日から、いわゆる夜警という
消防団の恒例の防災週間初日と言うこともあり嫌〜な気分になってました
よりによって初日に雪とは・・・
夜7:30集合、10:00と12:00にその地区を歩いて見回るのですが
1周してくるのに1時間ほどかかるんです。
まして雪になるともっと大変で、帰ってくる頃には
あまりの寒さにしばらく動けない程なんです。
pm10:00、1回目 何事もなく11:00ちょっと前に帰ってきて
詰所でくつろぎながらカップラーメンなんかすすり
ちょっと うとうとし始めた頃12:00
「さっ、行こう」の誰かの声で眠い目のままハッピを着て
ヘルメットと長靴、トボトボと歩き始めました。
深夜の冷え込みですぐに目もさめ、あとは寒さとの戦い!
4人いるのですが、2人一組で地区半分ずつを受け持っているのですが
30分ほど行ったところで、反対方向に行ったグループとの待ち合わせ場所に
付き、来るのを待ってました。
周りには民家もあまりなく森と森の間の真っ暗闇のなか
もう一人の団員と待ってたとき、すぐ横(10メートル前後)で
  「 ボキ・・・ 」
イヤ〜な音が、 「なんの音っすか?」と聞かれ「うーん」と
答えようとしたとき今度は ”カチカチカチカチ” 
勘弁してくれ、これって第1話の時と同じ音じゃん・・・
ボキやパキと言う生木の折れるような音は霊の出る前触れと
言われているし   最悪だ!
その時別のグループが現れ今の音の話をし、「どの辺りで?」の問い
に、「あの辺り」と指を指した瞬間 その方向から
  「チリーン」 「チリーン」 「チリリーン」
人の入ることのない道すらないその山の中から鈴の音が・・・
後は死ぬ気で走リました。
次の日から反対のコースを選んだのは言うまでもありません。
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最近、特にミステリーゾーンを始めてからとにかくよく見るように
なってしまいました。
車で走行中突然横切る上半身だけの人、編集中にふと気が付くと
スーッと横切る人の影、音はもちろん光やあれこれ

小さい頃体験した幽体離脱とかいうやつ・・・
先日久しぶりにそれになった

病院に運ばれている自分を上から見ていたとか
空を飛んでいる気分だったがあれはけして夢ではないなどよく聞く話だが、
次回はそれにちょっと触れてみる!

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