-第11話- 【サナトリウム】
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「自然は人間など相手にしていない」 実話を基にした映画〜パーフェクトストームのキャッチフレーズだが 考えてみれば確かにその通りである 雪崩や遭難、土砂災害、人災も確かにあるがいずれにしても ひずみの反発で 起こるのであろう天災、 ・・・しかし、もし意図的なものがあるとすれば・・・ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 私の姉が信州大学に在学中、よく遊びに長野市まで行ってました 行く度に姉の友達が遊びに連れて行ってくれて 私にとっては兄のような存在でした。 あるとき、その中の1人の下宿に遊びに行ったんです。 バイクや車の話で盛り上がっている時、ふとこんな話が出たんです 「そー言えば、今は廃墟になっている昔の診療所が OO村にあるんだってさ結構怖いらしいよ」 「あー知ってる、出るって噂よく聞くよね」 そんな話から「じゃあ行ってみよう」と言う事になり夜7:00過ぎに 私を含む5人で1台の車に乗り込み善光寺を出発しました。 確か12月頃で1,2日前に降った雪が道の端に残っていて 山道に入ると一面真っ白! 途中でチェーンをつけて目的地を目指しました その療養所は、精神病患者を収容していた所だそうで 今はかなり朽ち果てているものの中にはカルテや器具が散乱していて 触ると絶対事故を起こす、なんてよく聞くような話をしながら2時間ほど で療養所の近くまでたどり着いた。 ひっそりとした山の中で、星がやたらきれいな よく晴れた夜だったのだが いよいよその療養所の敷地に入ろうとしたとき、突然風が吹きあれ雪を舞い上げて 前が見えなくなってしまったんです 「おいおいなんか怖いな」なんて言ってるうちに風も止み、進もうとしたとき また風が吹き前がまったく見えない状態になり・・・ だんだん皆無言になってきてそのうち 「どうする?」 と1人が言い出した。 「でもせっかくここまできたしな〜」と言い少し進む そして目の前に廃墟が・・・ 「入ってみるか?」 「懐中電機あったっけ?」 そんな会話の直後 今度は半端じゃない突風! 「うわーすげー風だな」と誰か・・・・・しかし何か・・おかしい! 運転席と助手席で舞ってる雪が逆方向なんです、つまり車を中心に雪がうずを 巻いているんです 竜巻の中心に入った状態になりさすがにパニック! 「とにかくバックしろ!」の声に慌てた運転者がスリップを起こし身動き取れない 最悪の状態に しばらくの後竜巻が弱まり、ホッとしたとき全員の目がフロントガラスに集中! なんと真っ白な着物姿の女性が ボンネットの上に立ってるんです!!! そしてぐるぐる回り出し、ボンネットの上で直径30センチ程の竜巻になり 消えていきました。 ボンネットの上で雪の竜巻と言うのは初めての経験で、着物というか 白い服の女性に見えたのかも知れませんが異様でした。 その後 誰も車から降りる勇気が無く、そのまま帰ってきました。 後で聞いた話ですが、その療養所の患者は皆 白い浴衣を配給されていたそうです 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 この療養所は長野県北部の山中で、心霊スポットとして地元では知られていますが 詳細な所在地については控えさせていただきます。 |
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