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| 第6章 迷路の入り口
再度声をかけようとした時真里は頭から血をふきだしその場に崩れた 崩れ落ちた後ろにユリが立っていた 「おまえっ! 何でここに! 何やったんだっ!」 微笑むユリの手には大きな陶器の灰皿 慌てた幸一は真里を抱き起こしたがすさまじい流血だった 自分の上着を脱ぎ頭に当てたが間もなく呼吸も無くなった 「ユリ救急車を よ・・・!」見上げたそこにユリの姿は消えていた 幸一はパニックに陥った、立ち上がり会議室を見回したがユリの姿は何処にも無い! 馬鹿な、今ここにいて!どこに行った!! なんて事をしたんだユリは!俺の立場はどうなる!プロジェクト所じゃない・・・・ ユリは何処に行った・・・・ 待てよ会議室の出入り口はここ一つ!ここを通らないと出れないはず どうやってユリは出て行ったんだ、そもそもいつ入ったんだ? そうだ俺はユリと電話で話をしていたはず・・・! 思い出したように幸一は携帯を拾い耳に当てた 「フフフッ」ユリの声 「お前!今・・・」 「だから言ったでしょ、私の物を取るとバチが当たるって・・・」 「何かあったんですか?」警備員が会議室のドアを開けた 「あっ!違うんだ、俺じゃなくて・・・今女が出て行っただろ!」 「いえっ!誰も通っていません!」 「いたはずだ! 女だぞ!黒澤ユリって名前だ」 「私は会社の出入り口にいるんですよ!人が通れば分かりますよ必ずっ! この時間は会社の人意外は出入りできないように鍵もかかっていますし」 「馬鹿な! ・・・・とにかく救急車を!!」 警備員は会議室の壁の電話で救急要請を入れた 「けが人です・・・はい、女性 ○○株式会社です、状態? え〜っと」 聞かれる事に応答しながら警備員は始めてまじまじ現状を確認した 頭から血を流して倒れている女性、返り血を浴びている男性 床に落ちている血の付いた陶器の大きな灰皿・・・ 状況は幸一にとって最悪だった このままでは俺が疑われる、ユリを捕まえれば疑いは晴れるはず そして幸一は無意識にその場から走りだした 俺じゃないユリがやったんだ! 心で叫びながら20分ほど走りアパートに着いた ドアを開け放ち靴のまま部屋に飛び込んだ 「ユリ! ユリ〜ッ!」 そこにユリの姿は無かった 逃げたか畜生、このままじゃ俺が疑われる!冗談じゃない!! まずい・・・まずいぞ・・・ 警察に言えば分かるはずだ いや駄目だ、警備員の話をもう聞いているはずだ 俺と真里しかいなかったとなれば俺が疑われるのは間違いない。 ユリの携帯・・・そうだユリの携帯に電話だ 幸一は部屋の電話からユリの携帯番号を押した、しかし鳴ってはいるが出なかった 「何て事しやがったんだ!ユリ・・・」 叫びながら再度ユリの携帯を鳴らしたが出ることは無かった 「俺は・・・どうすりゃ いいんだ・・・・」頭の中が真っ白になりその場に座り込んだ 突然数人の男達が部屋に押し入った 年配の男性が手帳を出した 「警察だ、分かるな、重要参考人として任意同行してもらう」 放心状態のまま警察車両に押し込まれ幸一は所轄に連行された |
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