〜前編〜
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| 彼は幼い頃から霊感があった、そして成長と比例し感覚も鋭くなっていった 勤めるようになり、仕事も人付き合いも普通にこなしてはいた 常に霊は彼に話しかけていた、仕事中も通勤電車の中でも家でも。 心霊特集の番組内では否定派肯定派の論争が繰り広げられていた ソファーに座ってテレビを見ていた彼の耳元で霊が囁く 今話しているタレントの●●●・・・否定派で有名だが内心はとても怖がり屋・・・ 仕事中同僚がそっと打ち明ける 「お前だけに教えてやる、事務の●子・・・色んな男に貢がせているらしいぜ!」 「へ〜・・・そうなんだ」 反対の耳元で霊が囁く 全部うそ・・・自分が●子に相手にされないので嫌がらせで言いふらしてるだけ 課長が彼を呼ぶ 「今日の接待だが、私は別の取引先へ行かなければならなくなったので君行ってくれ」 「えっ ・・・あ はい、分かりました」 後ろから囁く声 行き先は不倫相手の飲み屋のママ・・・・ 自分のデスクに戻る途中女子社員が集まり何やら真剣 見ると真ん中で泣いているのが●子、同僚の嫌がらせの噂が彼女の耳に入ったらしい そこへ荷物を届けにいつもの宅配業者が来た 一番近かったので彼がサインをして受け取る いつもの温和な笑顔で業者が出て行った時囁きが聞こえる 温和な笑顔の裏で、家に帰ると奥さんに暴力を振ってるなんて誰も知らない・・・ そして彼はある事に気がついた 霊の話す人物は皆、体から暗いイメージのモヤのような物が取巻いていることを・・・ それに気がついてから人の体から発している色や光を意識するようになった そして面白い事が分かった 同様の色を発する人同士が集まりやすいと言うことを 噂話の好きな集団は、やはり似たような色を発している者同士 上司のご機嫌伺いばかりしている人は、上司のその時の色にサッと染まる 付き合っている2人、普段は同色だが喧嘩中は混ざることの無い色で互いを威嚇 おとなしくて断れないタイプの人は脱出できないようにダークな色の集団に囲まれている 晴れた空の色を発している人と灰色を発している人が話をしていた そして見る見る灰色が明るい色になり曇りのない白に変化した 先程まで暗い顔だったが表情も明るくなっていた 聞くと仕事のミスで落ち込んでいたが励まされ気持ちの切り替えが出来たらしい 数日後、冴えない顔で課長が出社した 何とも表現できない暗い色が取巻いていた 今週いっぱいで解雇を言われた・・・・ 結果もだしていた課長だったが・・・と彼は驚いた 例の同僚が週刊誌を持ってきた 「タレントの●●●、否定しながらも実はお祓い三昧の日々だってさ・・・」 「へ〜・・・そうなんだ」 定期の宅配便が来たが別の人だった 受け取った社員が聞く 「いつもの人は?」 「あの人先日車にはねられて・・・当分入院です」 その時●子が部長に封筒を渡した 眩しい程の輝きを発している●子 部長が皆を集め言った 「●子さんがこの度結婚する事になったそうだ、今月いっぱいで寿退社する事になった」 相手は企業の御曹司で玉の腰だった 皆の拍手の中、同僚だけが苦々しい顔をしていた・・・赤黒い渦を体から発しながら ”何かやる” と直感した彼は同僚に言った 「今日飲みに行かないか?」 「・・・ごめん、今日はちょっと・・・」 その言葉が妙に気になった彼は退社後 同僚の後をつけた 同僚は駅のコインロッカーに寄り、上着をジャンバーに着替え帽子をかぶった後 何とナイフをカバンに入れた そして駅の売店横で壁にもたれじっと何かを待っているようだった しばらくの後 ●子が通過した 「まさか!・・・・」 戻る← →後編 |